エンクラッドは、BASF社(旧エンゲルハード社)の白金、または白金合金のシース熱電対です。
白金、または白金合金のシースは耐熱や耐酸性に優れ、高温の溶融ガラスからロケット排気ガスの温度まで計測できます。
エンクラッドは、BASF社(旧エンゲルハード社)の白金、または白金合金のシース熱電対です。
白金、または白金合金のシースは耐熱や耐酸性に優れ、高温の溶融ガラスからロケット排気ガスの温度まで計測できます。
使用する環境、温度、負荷などを考慮してシース材料をご選定ください。 衝撃や振動、負荷サイクルなどのように商品の寿命に影響を与える要素もご考慮下さい。
白金合金のシースは酸化に強く、化学的腐食にも耐性があります。白金合金のロジウムの割合が増えると、酸化物分散型強化白金(ODS)と同様に高温での強度が増します。白金合金は1,600℃またはそれ以上の高温での酸化雰囲気で使用できる唯一の材料です。
高価な白金合金シースだけで無く、お求めやすいニッケル合金、インコネル600製シースも用意しています。
シース材質 | 耐熱温度*1 | 絶縁材 | シース外径と肉厚 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
型番 | 材質 | 1.0mm | 1.6mm | 3.2mm | ||
PR10 | 白金、10%ロジウム | 1,500℃ | MgO*2 | 0.15mm | 0.25mm | 0.46mm |
90%Pt, 10%Rh | ||||||
INC | インコネル600 | 800℃ | ||||
ニッケル合金 |
*1 BASF社(旧エンゲルハード社)の経験による一般的な用途での耐熱温度
*2 酸化マグネシウム(マグネシア)、発火前の部分的に焼結した母材(純度99.4%)だけを使用して、シース・ケーブルの欠陥を防いでいます。 密度の低い紛体充填や湿式押出法を使用していません。
熱電対の種類と材質 | 起電力表
温度範囲 |
常用限度*1 | 精度 | ||
---|---|---|---|---|---|
種類 | 材質 | 過熱使用*1 | 温度範囲 | 許容差 | |
R | 87%Pt, 13%Rh | -50~1,768℃ | 1,400℃ | 0~600℃未満 | ±1.5℃*2 |
100%Pt | 1,600℃ | 600~1,600℃未満 | ±0.25%t*2 | ||
B | 70%Pt, 30%Rh | 0~1,820℃ | 1,500℃ | 600~1,700℃未満 | ±0.5%t*3 |
94%Pt, 6%Rh | 1,700℃ |
*1 JIS C1602:2015 常用限度と過熱使用限度、RとB 0.5mm
*2 JIS C1602:2015 R、クラス2
*3 JIS C1602:2015 B、クラス3
型番構成 | ||||
熱電対の種類 | + | シースの外径 | + | シース材質 |
B or R | 10 or 16 or 32 | INC or PR10 |
型番 | シース材料 | シース外径*1 | 熱電対の種類 | 素線径*1 |
---|---|---|---|---|
B10PR10 | 白金、10%ロジウム | 1.0mm | B熱電対 | 0.15mm |
B16PR10 | 1.6mm | 0.25mm | ||
B32PR10 | 3.2mm | 0.46mm | ||
R10INC | インコネル600 | 1.0mm | R熱電対 | 0.15mm |
R16INC | 1.6mm | 0.25mm | ||
R32INC | 3.2mm | 0.46mm | ||
R10PR10 | 白金、10%ロジウム | 1.0mm | 0.15mm | |
R16PR10 | 1.6mm | 0.25mm | ||
R32PR10 | 3.2mm | 0.46mm |
*1 エンクラッドのシース外径、肉厚、素線径はJIS C1605:1995、シース熱電対規格に準拠していません。JIS C1605:1995には白金合金シースやRやB熱電対の規定がありません。